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久しぶりの小説物2

1の続き↓


「ぅ~~~…ひりひりする…」

 

事が済んで、風呂の中。

 

やっとこ意識を取り戻したフォックスをかかえてウルフは風呂の中へとやって来た。

「しみるのは当たり前だ」

言いながらウルフは風呂の淵に座ったフォックスにザバァっと桶で頭から湯をかける。ついでに自分も湯を頭からかぶり、いろいろと体中にくっついた液体を洗い流した。

そして、毛並みが濡れて、体のラインが露わになったフォックスを自分の膝に座らせ、風呂の淵に腰掛ける。

背中にウルフの胸板が当たるのを感じながらフォックスは頭に疑問符を浮かべた。

「……?…何するんだウルフ?」

自分を抱えたままウルフの手が後ろからお尻に回されるのを見て、フォックスは驚愕する。

「ま、まさか今度は風呂でする気なのか…!?」

本日二度目…!!? いきなりそんなんじゃ、俺が壊れる…!

びびるフォックスを見てウルフは短くつぶやく。

「しねぇよ…」

「じゃあ何で尻を触る!!

フォックスの文句をよそに、ウルフは指を一本、中へと挿入していく。ついさっきまでウルフが入っていたからなのか、指ぐらいの圧迫では苦しいとは感じなくなっていた。

そして身を硬くするフォックスの耳に後ろから言ってやった。

「中に出した俺の精液をかき出さなきゃお前の腹が痛くなるだけだぞ?」

腹が痛くなる…?

それとこれと何の関係があるのか。

フォックスはあまり理解していないようなので、ここで解説しよう。

まぁ簡単に言うと、ウルフの精液が“浣腸”と同じ役割を持ってしまうんですね~。そりゃ辛いわ。

と、言うわけで。

ウルフは上手く指を使ってフォックスの奥に出した精液をかき出そうとする。

「……っん…っ」

フォックスは首をすくめながら目をつぶってその感覚を耐える。

しばらく指で探っていると、ぷちゅ…と中出しされたウルフの精液が溢れ出てきた。

「…っ…っぅん…ッ…ッ」

生々しい感触に思わずぶるっと震わせた体をのけ反らせ、ウルフに寄りかかってしまう。

「…どうだ?全部出たか?」

「わからな…っ」

「まぁ…この出た量から察するに、大丈夫だろ」

言いながら手元に用意しておいた桶で風呂の湯をくみ上げ、再度フォックスの下半身にザバァとかけて洗い流す。

そして風呂の中にフォックスを抱えたままザブンッと入り込んだ。

寒い所からあったかいコタツの中に入り込んだみたいに、じんわりと体中に温かさが伝わっていく。

温かくて気持ちよくて、自然とため息のように声が出た。

「はぁー…気持ちいい…」

そしてぐったりとベッドに体を沈みこませるときのように、ウルフにもたれかかる。

そのフォックスの頭や胸の毛並みを背中から回した手でなでながら、ウルフはつぶやいた。

「フォックス…」

「んー…?」

「俺と結婚できて良かったか?」

幸せか?

ウルフの問いかけにフォックスは笑って言ってやった。

「じゃなきゃ結婚なんてしないよ」

「…そうだな」

 

 

 

 

 

…なんだかいい雰囲気が流れて、このままENDなんてなっちゃいそうですが、実はまだウルフにはやり残したことがあるんです。

 

それはズバリ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ところでフォックス」

 

「なに?」

「俺はまだお前のいい所を見つけてねぇんだよな」

「…はぃ…!?」

「これから先のこともあるし、探すか」

フォックスはぶんぶんっと顔を振る。

「いやいやいや、もうそれは明日でいいじゃんか」

顔が引きつっている。

いい所を探す、という事は…第二ラウンドに突入するという意味にしか聞こえない。

今日もう一回ウルフに射れられたら、お尻がほんとに壊れる。

そもそも今だって腰はだるいし、体力は使いきってるし。

だがウルフは意気揚々と言いはなった。

「明日へ後回しなんてこの俺様にはできねぇよ」

「ぅ、ウルフ!今日はもう無理だって…!」

やっとこフォックスの嫌がる意味がわかったらしく、ウルフはかすかに笑って言う。

「俺のを射れはしねぇよ」

「…本当だな?」

「ああ。お前だっていつまでも痛いだけじゃ嫌だろ?」

「そりゃそうだけど…」

怪訝そうに言うフォックスにウルフはなだめるように背中をなで、風呂の中で自分の方を向かせて座らせた。

まだ不安そうにしているフォックスに顔を寄せて軽くキスをする。ぺろっと鼻先を舐めてやるとやっとこ安心したのか硬くなっていた体の力を抜いた。

なでるように背筋をさすってやるとぶるっと肩を震わせてしがみ付いてくる。

尻尾の付け根をさわさわと触ってくるウルフの手の動きがむずがゆくて心地いい。

その手がついっと滑るように動いて入り口のあたりをつついてくる。

そしてちょっとずつ中へと進入してきた。

「…っ」

指はウルフ自身の圧迫感に比べればなんて事ないのだが、やっぱりウルフの指なのだと意識するだけで息が詰まる。

「さて、と…」

指一本が奥までおさまると中をかき混ぜるように動かし始める。

「ここはどうだ…?」

いいかどうかを聞きながら指の腹で奥のほうを擦ってくる。

「ぅ…ん…あんまり、何も…」

そうか、とつぶやいてウルフは指の動きを変えた。

指を鈎状に曲げてみたりする。

風呂の中で行っているのでウルフが入り口を広げるたびに湯が入ってきそうだ。

丹念に内壁を探ったウルフは前立腺に当たらないことに、新たに長い指、中指を挿入した。受け入れる場所に余裕があるとみて、人差し指を添えて。

「…んンン…っ」

圧迫感にフォックスは鼻から苦しげな息を漏らす。それは呻きというより喘ぎに近い。

二本束になってウルフの指が内部を探り始める。

粘膜とそれを探る指とがねちねちと卑猥な音をたてた。

「ん…ふぅっ…っー…ッ」

ウルフの首筋にしがみ付きながらフォックスは息を殺して喘ぐ。

内壁はすでに興奮しているからなのか火照って腫れぼったい。

「この辺りはどうだ…?」

言ったウルフの指が、ある一箇所を強く擦った。

途端に激しい閃光が脊髄を突き抜けた。

「――っァアッ!?

突然な、強烈な感覚に絶叫に近い感じに声が出た。

「…ココか」

ウルフの含み笑う声が聞こえる。

「っヒャッァッャアッ」

立て続けにその場所をピンポイントで攻められて、フォックスは大きく喘ぐ。声を出したいわけではないのに、そこを指で擦りたてられるとたまらなくなって声が出る。声を出さなければ快感が内に溜まって爆発してしまいそうだった。

「ひ、ぅ…ッ!」

指の先で内側のふくらみをくりゅくりゅと潰されると、足の先まで痺れが走り、パシャンパシャンとお湯を跳ねさせてしまう。

「そんなにいいのか?」

「っあ、ャだ……そんなに動かす、な…ッ」

物凄く締め付けてくるぞ、と言って、ウルフは指の動きをさらに激しくした。

「ャッャダッ…ひンッんんッぁっあッあっ…!」

ぐちゃぐちゃと乱暴なまでに指を動かされて、フォックスの思考は完全に停止した。

まるで本物の勃起をねじ込まれているかと錯覚するほどに前立腺を擦り、突き、潰される。

「ひ…は、ぁ…ぁっい、ぅ…ッ」

すでに反り返るほど起っていたフォックス自身の先端からはじゅわぁと白濁が溢れてきている。

そして内部でウルフの指が戯れに少し強く前立腺を突いた。

その瞬間、

「…ヒっ、……ン…っ」

ぴくんっとフォックスが一際硬い震えを見せた。

「…ィ…っ」

じりりと尿道を焼くような強烈な射精感に体が、肩も尻尾もこわばる。

それを見たウルフは軽く笑ってフォックスの耳元にささやいた。

「ほら…イっちまえよ、フォックス…」

そして湯にひたったままのフォックスのモノをにぎり、鈴口の先端を親指の腹で擦りながらキスで口を塞いでやった。

「…っ!?っふぅッぅッンンんん~~ッ…っ!」

フォックスの絶叫はすべてウルフのキスによって飲み込まれる。

腰がビクンッと跳ねたフォックスは、湯の中に止めどなく失禁するように精を漏らした。

「…っぁ…はぁぁ…は……ぁぁ…ぁ…」

湯気に飲まれてもう頭がぐらぐらする。

腰から下がふわふわと浮いているようで、崩れるようにウルフの胸の中に倒れこんだ。

ウルフはフォックスの中から指を引き抜くと、満足そうに言う。

「どうだ、フォックス?」

ぐらぐらする頭でフォックスは答えた。

「…っも、わけわかんな…」

気持ちよすぎて訳が分からない。

そこまで言ってフォックスは、ふと、自分の腰に当たっているものに目を止めた。

「……っ!」

そしてぎょっと目を見開く。

「ぅ、ゥルフ…」

まぁ、それは何かなんて記さなくても分かるだろうと思うが。

ウルフの剛直がその存在を主張するように、フォックスの腰に当たっている。

ウルフは苦笑して言った。

「こんな乱れきったお前を見てて、抑えられるわけねぇよ」

「で、でも、ウルフ――」

今日はもう射れないと言っていたではないか。

フォックスの言いたい事が分かるのか、ウルフはさらに苦笑した。

「射れはしねぇよ…そのかわり…」

そこまで言ってウルフはフォックスの頬に手を添え、親指で唇をツツツ…となぞった。

それだけでウルフがフォックスに何を求めているかが分かる。

フォックスは限界まで顔を真っ赤にしながら言った。

「ぉ、俺…上手くできるかわからないよ…?」

かまわねぇよ…してくれ、と言ってウルフは立ち上がり、風呂の淵に座る。

そうする事でフォックスの目の前にウルフの逸物がありありと現れた。

おもわずそれをまじまじとフォックスは眺めた。

 

こ、こんなのが俺の中にもちゃんとはいったのか…!?

 

……絶対無理だろ

って言うか、口にも絶対入りきらないし。

俺の尻って、いったいどうなってるんだよ

 

脳内で突っ込みをいれまくったフォックスは、固まったままウルフの股間を見つめ続けている。

 

ウルフは呆れたように口を開いた。

「あのなぁフォックス…観賞するのもいいが、まずは触ってみろ」

っえ、あ…分かってるよ…っ

そう言ったフォックスはまさに恐る恐るといった感じにウルフの物に手を伸ばし、とりあえず両手で握ってみた。ウルフの物がどくんどくんと脈打っているのが分かる。

(どうしよう…ウルフが俺にしたみたいにすればいいのか…?)

ウルフの顔をチラ見すると、フォックスの動きを口元に笑みを浮かべながら眺めている。

(ぅぅぅ…)

性技なんてあるわけないフォックスは、そっと舌を出してとりあえずウルフの先端をちょっと舐めてみた。

思ったよりも味がない。風呂に入ったせいか。

ウルフが自分にしたのを思い出しながらちろちろとカリの所を舐めてみると、トロ…とウルフの雄液がしみでてきた。それがなんだか嬉しい。

くびれの所を舐めながらそっと目線だけ上げてウルフを見ると、気持ちよさそうに目を細めてこっちを見ている。

(良かった…気持ちいいんだ…)

なんだかほっとして、フォックスはその行為に夢中になった。

と、空いているウルフの手が片方、フォックスの右耳を触ってきた。耳をさわさわと触ってきたり、内側をくすぐるようになでてくる。

そうされるだけで耳から背筋に甘い痺れが走った。なんで耳を触られているだけなのにこんなに気持ちいいんだろう。

ピクッピクッとその愛撫に反応しながらも、ぺろぺろと一心にウルフの逸物にしゃぶりつく。

相手を気持ちよくさせている事がこんなにも嬉しい。

必死になって己の物を舐めているフォックスにウルフは言う。

「…っ……フォックス…そこ、吸ってくれ…」

言われてフォックスは鈴口の先端にちゅぅっと吸い付いた。

「っ……、っいいぞ…っ」

ウルフのものがフォックスの口の中でひくんっと動く。

どうやらそこがウルフの良い所なのか、ウルフの体が一瞬びくついた。

その一瞬をフォックスは逃さなかった。

(ココがウルフの気持ちいい所なんだ…)

嬉しくてしかたがないフォックスは何度もそこを舐めて擦り、吸い付いた。しつこいくらいに舐める。

するとウルフが何かをこらえたように口を開いた。

「…ッ…ちょっと、まてっ…フォ…ックス…!」

「やら」

「ぐっ…!、ゃ、べぇ…ッ…ッ!」

くわえたままウルフの言葉を聞き流し、丁寧にくびれに舌を這わせ、くちゅくちゅと音をたてながら唾液で濡らす。

なぜこんなに嬉しいのかが分かった。

いつもはウルフに主導権を握られまくりだったのに、いまは自分が主導権を握ってウルフに快感を与えている。それが嬉しくて仕方ないのだ。

牙をたてないようにウルフをくわえ込んだ時、息をつきながらウルフが口を開いた。

「ぅ…っく…!……っ飲める、か…?」

その言葉を聞き、フォックスはくわえたままにこりとウルフを見上げながら笑ってうなずく。

するとウルフの男根が体ごとびくつき、短く呻きながらフォックスの口内に欲液を吐露してきた。

「んん!…ぅっ……ん…んく…」

勢い良く口の中にウルフの味がひろがる。

びゅくっと咽の奥にまで流れ込んでくるものをフォックスは咽を鳴らして飲み干した。

すべて飲み終えると口を離す。

それを上から見ていたウルフは荒く息をついていたが、息を整えるとフォックスをひょいっと持ち上げ、そのまま唇を奪った。

「っん――…っ」

たったいまウルフのものを舐めていたと言うのにためらう事無くフォックスの後頭部を引き寄せ、ウルフはキスをねじ込んだ。

ぬるっと舌がフォックスの舌に絡んでくる。

ウルフは思う存分フォックスの口内を蹂躙する。

歯列をこじ開けて侵略してきた舌に、口内を揉みくちゃにされる。

「はむっ…っぁむぅ…っ、ぅ…」

なんだか思考がふわふわしてくる。

ディープキスが激しすぎて酸欠状態になっている。

息をつく暇を与えないぐらいだ。

(あ……なんかクラクラする…)

ウルフの腕をつかんでいた手がずり落ち、かくんと腰が抜けてウルフの腕の中に落ちる。しっかりとウルフが背中に腕を回しているおかげで風呂の中におちることはなかった。

「…っは…ぁ…はーっ…あ…」

ずる…とウルフの胸に落ち、胸を上下させて息をつくフォックスに、ウルフの軽く含み笑う声が聞こえる。

「…まだまだ主導権はゆずらねぇよ」

それを知らしめたいだけにこうしたらしい。それがウルフらしくてフォックスは息をつきながら苦笑したのだった。

 

 

 (3へ続きます)

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ケモノを心から愛す。ケモナー。だが人間も心から愛す。ドラゴンとか爬虫類とかも好き。
つまりはどれもうめぇ←
脳内で考えていたことがそのまま絵に現れてくるので、奇奇怪怪な絵を描くことがある。
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