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家族の肖像

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キキと言います。俺の大切な家族です。

10月24日、0時半に、天国へ行きました。
父さん母さん、そして俺の見守る中、抱きしめられながら天国へと向かいました。
猫の寿命といわれる13歳を越して13歳8カ月でした。でも家族のだれもが、こんなに早くに天国へ駆けて行ってしまうとは思っていませんでした。いつも元気な様子に、甘えた行動、そして幼さが消えない顔。

でも、それは猫だからだったんですね

人と違って、老いが顔にも行動にもなかなか出てこない、いつでも気丈に、りりしい表情をした子でした。
最後の最後まで、私たちに苦しさを見せないように、明るく一日を過ごしていました。
父さんの足にじゃれついたり、母さんの買ってきた缶詰をおいしそうに食べたり、俺のベッドに乗ってきてなでて抱っこするとゴロゴロとのどを鳴らしたり…
夜になって母さんと一緒に寝ていたのに、突然布団からでて苦しそうにしだし、そして病院に向かう車の中で苦しさから解放された世界へ行ってしまいました。庭に埋める前に抱きしめた、あの柔らかな毛並みが、いまもまだ腕の中に感覚として残っています。

それからの数日、自分は魂が抜けたようになってしまい、ひたすら泣いていました。
心の中に風が吹いて、冷たい。
この子は、私の心のゆたんぽでした。
いつもいつも俺の心が折れそうになるそのたびに、そっと近寄ってきて甘えてくるという、そんな子でした。
何もする気が起きなくなり、
自分はもう何も描けない。
そう思いました。
でも、この絵だけは描き上げようと、ぼんやりと思い、描き上げました。
すると不思議と少しづつ描きたいという情熱が蘇ってきた感じがします。
いつまでも泣いていては、キキが悲しむと姉が言っていました。その通りだと思います。
私は、絵が描けるから。
絵が描けたから、この子を描き上げる事が出来た。
その事を気づかせてくれたのはキキです。私は、絵描きでよかった。心の底から思います。

抱きしめられない悲しさは今でも心の中で重たく残っています。
それでも、自分は紙の上にいつでもキキを描き出す事が出来る。私がペンをとる時、目の前に現れてくれる。それはとても幸福な事だと思います。

私もあと何十年かしたらきっとソッチに行く時が来る。
そうしたらきっと迎えに行くよキキ。どんなにまぎれても、見つけ出せる。
またギュッと抱きしめさせてね。
ずっと大好きだよ、キキ。


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無題

猫は亡くなる時一番安心できる所で逝くそうです(確かですがι)知らない自分が言うのも何なんですが幸せだったのだと思われます。
無題

文章からいかにキキちゃんが愛されていたかがひしひしと伝わってきます。
悲しみにくれて涙するのはキキちゃんを深く愛していた証拠です。
キキちゃんもきっと幸せだったと思います。
でもどうか前向きに。
元気な貴方でいて下さい。
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ケモノを心から愛す。ケモナー。だが人間も心から愛す。ドラゴンとか爬虫類とかも好き。
つまりはどれもうめぇ←
脳内で考えていたことがそのまま絵に現れてくるので、奇奇怪怪な絵を描くことがある。
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